制度概要

日本獣医画像診断学会は我が国における最新の画像診断学に基づく最適な技術の普及とその品質向上を目指しています。この目的のために、本学会は大学および開業医・専門病院において、最適な画像診断技術の提供者である認定医、および指導医となる人材育成を目標とし、平成25年(2013年)度より検定制度を設けました。

以降、これまで本会の趣旨に賛同する指導獣医師による定期的な検定講習会および検定試験受験資格者に対する検定試験を実施してきました。

本学会では画像診断についてより専門性の高い獣医師の輩出を目的に、令和5年(2023年)度より認定医制度を立ち上げる運びとなりました。認定医となった獣医師はその社会的責務と自覚を持って他の認定医と協調するとともに、本学会の発展に積極的に貢献し、日々進化する知識および技術の向上を目指していただきたく思います。

認定試験合格までの流れ〜認定講習の受講〜

認定講習は本学会会員を対象として、2023年度現在全11項目×90分を実施しています。全項目の受講をもって認定【筆記】試験の受験資格が得られます。現地対面での受講だけでなく、オンライン受講も可能です。

お申込者のみ・期間限定
【筆記】試験合格者はその後に行われる【実技】試験の受験資格が得られます。【筆記】試験は例年6月、【実技】試験は例年12月に実施しています。

講習内容(受講項目 各項目につき90分)

a.胸部レントゲン読影法1

b.胸部レントゲン読影法2

c.腹部レントゲン読影法1

d.腹部レントゲン読影法2

e.骨格レントゲン読影法1

f.骨格レントゲン読影法2

g.腹部超音波診断法1

h.腹部超音波診断法2

i.腹部超音波診断法3

j.各種画像検査法の物理学とアーティファクト

k.CT/MRI診断法

全項目受講するまでの期限はありませんが、【筆記】試験の受験期限は「最初の講習受講から4年後の年度末」までとなっています。そのため、受験資格取得までは、再受講と受講料のお支払いで受講日を更新することができます。

詳しくは下記、「受験資格」をご覧ください。

!ご注意ください!
【筆記】受験資格を取得後(全項目修了)後には、受講日更新のための受講はできません。

認定医制度図解

日本獣医画像診断学会 認定医制度 図解

上図をPDFでダウンロードする

受講費用

認定講習の受講は有料です(1項目3,000円)。受講料のお支払い方法は、後日事務局よりメールでご連絡させていただきます。

認定試験(筆記試験および実技試験)

受験費用

受験料は筆記・実技とも1回につき20,000円となります。お支払い方法は都度、受験希望者にお知らせします。

受験資格

全11項目を受講し、かつ全受講料納入済みの場合に限り、認定【筆記】試験の受験資格が得られます。

【筆記】試験の受験期限は、「最初の講習受講から4年後の年度末」までとなります。
受験資格取得後には受講日の更新ができませんのでご注意ください。

具体例

  1. 2022年に最初の講習受講。2024年に11項目修了 → 2026年度の受験まで有効
  2. 2022年にa.のみ受講。2023年にf~k受講の上、aを再受講(受講料支払い)。
    2024年に残りを修了 → 2027年度の受験まで有効
  3. 2022年夏の学会でa.を、冬の学会でb.を受講。2023年にf~k受講の上、bを再受講(受講料支払)
    2024年に残りを終了 → 2026年度の受験まで有効
    受講日が一番古く、かつ更新されていない科目が期限の起算日になります。

【筆記】試験に合格すると、【実技】試験の受験資格が得られます。

【実技】試験の受験可能期間は【筆記】試験合格発表より4年後の年度末までです。

【筆記】【実技】いずれも、期限までに合格できなかった場合には、再受験のためには講習の全科目受講からやり直しとなります。

※認定医制度施行前(2022年度までの検定制度)に受験資格を取得された方は、取得時にご案内した受験期限(取得から4年後の年度末まで)から変更ありません。

【実技】試験合格者には「日本獣医画像診断学会 認定試験合格者」の証書を授与し、さらに後述の条件を満たす希望者は本学会「認定医」に申請することができます。

認定医について

認定医の申請資格

【実技】試験合格者で、次の条件を満たしている方は「認定医」に申請することができます。
認定医は本ホームページにも氏名と勤務先が掲示されます。

  1. 日本国の獣医師免許証を有すること
  2. 学会の会員であり、かつ、申請年度の6月1日を基準日として、3年以上の継続会員であること。
  3. 過去5年間に学会学術集会に5回以上参加していること

※3.の学会参加回数は、2025年度まで移行期間として特別措置があります。実技試験合格者の方に申請方法と併せてご説明します。

申請方法は、【実技】試験合格後に個別にご連絡いたします。

認定医の有効期限

認定医の有効期限は、認定証が交付された日から3年後の年度末となります。
ただし、下記の条件を満たせば、期限1年以内に資格を更新することができます。

認定医の資格更新

更新手数料は5,000円です。
また、更新申請時の年度末までに、下記の学会ポイントの合計が14点以上であることが条件となります。

学会ポイント

•学会学術集会参加(現地対面式・後日動画配信ともに)
1回につき 2点

•学会学術集会「一般口演」での口頭発表(発表者)
1題につき 4点

•認定講習会講師
1回につき 10点

•学会発行の学会誌の原著論文の筆頭者、または症例報告
1題につき 5点

更新方法については、対象の方へ事務局よりご連絡します。
認定制度についてご不明な点がございましたら、事務局までお問い合わせください。