
会員の皆様、日本獣医生命科学大学の藤田道郎です。この度、一般社団法人日本獣医画像診断学会の令和4年度第1回理事会および社員総会にて、第2期に引き続いて第3期代表理事(会長)として2年間務めることとなりました。双肩に重責がのしかかりますが、微力ながら日本の画像診断学の発展に寄与できればとの思いで努めて参りたいと思います。
令和2年度はCOVID-19が猛威を震う中で緊急事態宣言が発出され、例年行っていました2回の学会開催を中止し、内科学アカデミーにて1コマの検定講習開催(オンライン)のみの事業でした。
令和3年度においてもCOVID-19感染拡大が収まらない中、副会長の前田先生、谷浦先生、そして理事会にて議論を重ねた結果、第68回、第69回の学会を開催しました。
その際、従来の現地対面式参加に加えて初めての試みとして後日動画配信参加のハイブリッド開催を行いました。その結果、第68回は合計46名と少ない参加者でしたが、無料で行いました後日動画配信については多くの先生方が視聴していただき、ハイブリッド開催の手応えを感じました。
続く第69回では対面式現地参加者は75名、有料の後日動画配信は86名の申し込みをいただきました。2022年度6月に開催しました第70回では対面式現地参加は114名(うち学生21名)、後日動画配信は104名と少しずつではありますが、学会に参加される先生が増えてきており、また動画配信方式が定着しつつあり、私としては引き続き、会員の皆様方にとって有用となる学会を開催していきたいと改めて強く思う次第です。
近年、高速ネットワーク環境が日本全国で充実してきたことに伴って大容量の画像データも短時間で送ることが容易となってきました。
そのため、遠隔画像診断の参入を考える企業も見られ始めています。本学会では正確な画像診断が読影できる人材の育成に今まで以上に取り組み、社会に貢献していきたいと考えています。
人材育成と社会貢献として令和4年度から2年間においては以下の内容について取り組んでいきたいと考えています。
- 学会誌(PDF形式)の発刊
- 日本獣医画像診断学会が認定する専門医の養成
- 学会HPを用いた会員向けサービスの充実化
会員の皆様におかれましては今後も本学会を有効活用していただくとともに発展にご協力を賜りますようお願い申し上げます。
令和4年夏
会長 藤田道郎